チューリング賞でだいたいわかるコンピュータ史 vol.6 + α

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こんにちは。林田です。今月もチューリング賞の受賞者を紹介します。
今回は、バトラー・ランプソンとフェルナンド・J・コルバトを紹介していきます。
最後に、チャールズ・スターク・ドレイパー賞の受賞者としてビャーネ・ストルヴストルップを紹介します。

前回までの記事はこちら→ vol.1 / vol.2 / vol.3 / vol.4 / vol.5

バトラー・ランプソン(1992年受賞)

バトラー・ランプソンは最初のパーソナル・コンピューターとして知られるXeroxAltoのソフトウェア設計者です。
ロバート・テイラー、アラン・ケイ、チャック・サッカーらとともにAltoを作り上げました。
興味深いのは、ランプソンとサッカーのパートナーシップはカリフォルニア大学バークレー校のProjectGENIEからすでに始まっていることをはじめとして、大学間競争、企業間競争のなかで相補的に現代に続くパーソナル・コンピューターが生み出されていったことではないでしょうか。

 

フェルナンド・J・コルバト(1990年受賞)

フェルナンド・J・コルバトは現代のOSに大きな影響を与えたOS「Multics」の開発リーダーの一人です。
マッカーシー( vol.2で紹介)やミンスキー( vol.4で紹介)の同僚であり、また、ケン・トンプソンとデニス・リッチー( vol.3で紹介)とともにMulticsを開発。トンプソンとリッチーがのちに開発するUnixに大きな影響を与えています。

 

ビャーネ・ストルヴストルップ(2018年受賞)

最後はチューリング賞ではなくチャールズ・スターク・ドレイパー賞受賞者のビャーネ・ストルヴストルップです。
ドレイパー賞は工学のノーベル賞とも言われ、チューリング賞より広範な工学領域を対象としています。
他にも工学分野の著名な賞としては、35歳以下を対象とするグレース・ホッパー賞や理論計算機科学に特化したゲーデル賞など多様なものが存在します。みなさんも、各々の興味範囲に合致した賞を調べてみてはいかがでしょうか。

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