チューリング賞でだいたいわかるコンピュータ史 vol.4

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こんにちは。林田です。今月もチューリング賞の受賞者を紹介します。
今回は、マービン・ミンスキー、ドナルド・クヌース、ニクラウス・ヴィルトを紹介していきます。

前回までの記事はこちら→ vol.1 / vol.2 / vol.3

マービン・ミンスキー(1969年受賞)

マービン・ミンスキーは「人工知能の父」とも呼ばれ、半世紀に渡り人工知能研究のリーダーシップを発揮してきた研究者です。
名著「心の社会」を書き上げ、また、哲学や政治への発言も多かったことから、ご存知の方も多いでしょう。
ミンスキーの人工知能研究への貢献は数多いですが、その最も分かりやすいものとしてはマイクロワールドが挙げられるでしょう。
解説は上記のスライドに譲りますが、現代の我々が感じる人工知能へのイメージの多くが、ミンスキーの研究に依っていることが分かりますね。

 

ドナルド・クヌース(1974年受賞)

ドナルド・クヌースはアリゴリズム研究の第一人者であり、名著「The Art of Computer Programming」の執筆で知られます。
クヌースの成果はいろいろありますが、最も重要な影響は、その人柄かもしれません。
クヌースが自分の出版物への誤りに賞金を出す「クヌース賞金小切手」は「コンピューター業界で最大の名誉」とも言われ、256セント(16進数における100)の賞金が送られます。そのほか、クヌースの発言や取り組みには数学的エレガンスに基づいたユーモアが仕組まれていることが多く、その人柄は、プログラマをはじめとして多くの人々に親しまれています。

ニクラウス・ヴィルト(1984年受賞)

ニクラウス・ヴィルトはPascal言語の設計者です。
ヴィルトは、構造化プログラミングやモジュールなど、当時生まれたばかりの潮流を言語設計に敏感に取り入れていきました。
人柄としては、言語設計者らしく様々なダジャレが伝わっています。
今回は、人柄に味のある3人の紹介となりました。
チューリング賞受賞者をはじめとするコンピュータサイエンスの先導者たちは、エンジニア文化に直接的な影響を与えていることも多く、そういった視点から彼らを見ていくことも面白いのではないでしょうか。
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