チューリング賞でだいたいわかるコンピュータ史 vol.2

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こんにちは。林田です。
前回に引き続き、チューリング賞の受賞者を紹介していきます。

前回の記事はこちら → チューリング賞でだいたいわかるコンピュータ史 vol.1

ジョン・マッカーシー(1971年受賞)

まずはジョン・マッカーシーです。

マッカーシーは、LISP言語の設計と、人工知能分野での功績で知られます。
1956年にマッカーシーが主催した「ダートマス会議」では、クロード・シャノン、マーヴィン・ミンスキーら伝説的計算機科学者が集まり、「人工知能(Artifical Intelligene)」という言葉を生み出しました。彼らをはじめとしてチューリング賞受賞者に人工知能研究者は多く、人工知能研究が計算機科学のなかでいかに重要な立ち位置を担っているかが伺えます。人工知能が一種のムーブメントともなっている現在、彼らを端緒とする人工知能研究の系譜を追うのも、面白いですね。

 

フレデリック・ブルックス(1999年受賞)

続いてブルックス。ソフトウェア開発におけるマネジメント分野では、超有名人ですね。

ブルックスが1974年に著した「人月の神話」は、アジャイル開発など、それ以後に登場するモダンなソフトウェア開発スタイルの理論的基盤となりました。そのなかで用いられた「銀の弾丸」などの名句を、元ネタを知らずに使っている方もけっこういる気がします。
また、1biteを8bitとして、それをデファクト・スタンダードにしたこともブルックスの功績です。

 

アントニー・ホーア(1980年受賞)

今回の最後はアントニー・ホーアです。

まず、ホーアはクイックソートの発見者として著名です。現代ではどの言語にもソート関数があるため、ソートプログラムを自分で書くことは減りましたが、情報系の学校の授業や各種の検定を受けたことのある方には、お馴染みですよね。より専門的なホーアの功績としては、コンピュータプログラムを数学的に正当性証明できる記述法「ホーア論理」の策定や、並列プロセスの記述法「CSP」など、計算機科学の基盤となる成果をいくつも残しています。

 

チューリング賞受賞者とその研究を追っていくと、普段のソフトウェア開発では知ることのない技術のおもしろさに出会えます。データベースの基礎研究など、これまで以上に難解でゆえに興味深い研究がまだまだありますので、今後も地道にチューリング賞受賞者を紹介していきたいと思います。

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