アプリエンジニアならおさえておきたい!知っていると差がつくディープリンク関連サービス総まとめ【2015年上半期版】

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はじめまして!
フクロウラボのエンジニアチームです。

このブログでは、ディープリンクに関連するコアな技術を紹介していければと考えています。
その第一弾として、ディープリンクを使ったソリューションについて簡単にご紹介したいと思います。

2015年6月8日のWWDCにてAppleもiOS9からアプリ内のコンテンツをインデックス可能とし、Spotlightの検索結果に表示できるようにすると発表しました(※詳細はこちら)。これによりSpotLightの検索結果をタップすると、ディープリンクによりアプリ起動し詳細ページへの直接遷移が可能となりました。
アプリのディープリンク対応がますます重要になってきています。

そういった状況の中、ディープリンク対応を施しているアプリはほとんど存在していないのが現状で、実際にアプリ開発しているエンジニアも、「そもそもディープリンクって何?」という方も多いのではないかと思います。
そこで、ディープリンクでどういったことができるのか、どんなソリューションがあるのかなどを紹介していきたいと思います。

まず、ここで考えるディープリンクの定義ですが、簡単に言ってしまうと、
「アプリ内の詳細ページに遷移させるリンク」のことです。
(厳密には違いますが)ウェブの各ページに振られているURLのアプリ版と捉えてもらえればとイメージしやすいと思います。

what's deeplink
※ディープリンクの詳細については下記をご覧ください。
ディープリンクとは – Circuit(サーキット)

ここ1〜2年で、世界中でディープリンクを使った様々なソリューションがリリースされています。
それぞれのディープリンクソリューションがどういったものであるかなどをご紹介していきたいと思います。

 

1.ブラウザからアプリ起動を行うディープリンクサービス

browser to app deeplink
(引用 YOZIO )

ウェブ版のページを閲覧してるユーザーで、かつアプリをダウンロード済のユーザーに対しては、なるべくアプリ版へ遷移させるというリテンションが主な目的になるサービスです。
ちなみに、”ブラウザからアプリ起動を行う”と言ってしまうと、ChromeやSafariなどの一般的なブラウザアプリのみを想像されるかもしれませんが、facebookアプリやtwitterアプリ、LINEアプリ上でのWebViewで展開された場合も含まれます。

また、このサービスは、さらに2種類のタイプに分けられると思います。

1−1.リンク発行型

予めウェブのURLを生成しておき、そのリンクがブラウザで開かれると任意のディープリンクへリダイレクトさせ、アプリを起動できるサービスです。
主な使われ方としては、発行したURLをメールやSNSなどでシェアし、ユーザーがリンクをクリックすると、アプリを持っているユーザーはアプリ内の任意の画面を開くことができます。
ユーザーがアプリを持っていなかった場合は、AppStoreやGooglePlayなどのストアへ遷移する、もしくは、ウェブ版のページへ遷移するなどのバリエーションがあります。
また、URLの発行手順も、任意の法則で生成することができるものと、管理画面にて情報を入力して発行するものなどがあります。

1−1−1.一定の法則でウェブの画面のURLを挿入し、そのURLにて表示されるページのmetaタグに設定してあるディープリンクを起動するサービス

例えば、URX Linksでは、
https://beta.urx.io/{WEB_URL}
{WEB_URL}に任意のURL挿入することにより、そのURLのTwitterカードやAppLinksのmetaタグ内のディープリンクを読み取り、そのページに対応したアプリ画面へのディープ動作させます。

・URX

URX Links

example_urx_link_email_control_flow

 

1−1−2.管理画面にて諸々の情報を入力してURLを発行するサービス

管理画面にて、ストアへの遷移に必要な情報やディープリンクを入力すると、staticなURLが発行されます。
そのURL先でユーザーのアプリ有り無し判定を行い、アプリインストール済のユーザーとアプリ未インストールユーザーそれぞれに任意のリダイレクトを行うURLを発行するサービスです。

カイト

warp

service

・Cellogic

deeplink.me

movie-tix-910092fb68cc3699282db8f362a58408

・Appsflyer

One Link

3mobiles

・CommandIQ

1HOP

1HOP-Schematic

・rdrct.it Pty

rdrct.it

 

・Linkredirector

Linkredirector

・Pure OXYGEN LABS

URL Genius

 

1−2.ウェブページへの埋め込み型(javascript)

ウェブページから、任意のjavascriptを読み込むことで、ウェブページへ訪問してきたユーザーをアプリ側へ遷移させるサービスです。
アプリインストール済みのユーザーをアプリへ遷移させる機能をウェブページ自体に追加することができます。
また、流入元によって、アプリに流すかそのままウェブページを表示したままにするかを振り分けたりもできます。
例えば、検索結果から直接流入したユーザーのみアプリを起動させるなどといった使われ方がよく見られます。

・フクロウラボ

Circuit JS(β版お問い合わせベースで対応)

 

2.Deferredディープリンク(招待、経路追跡)

referred deeplink
(引用 YOZIO )

ユーザーが任意のリンクよりアプリストアに遷移してダウンロード後にアプリを起動した際、どの経路でアプリストアに遷移したかを評価して、初回のアプリ起動時の画面表示を切り替えたりすることができるサービスです。

例えば、友人の紹介リンクなどを経由しアプリをダウンロードした場合の起動では、友達が紹介した内容を最初に表示させたり、紹介した友達が最初からフォローされているなどの処理を行うことができます。
その他、リワードやどの広告経由でダウンロードされたかなどにも使用されます。

Androidの場合はGooglePlay経由でのインストールでは、アプリ側でINSTALL_REFERRER(※参考)を取得することができますので、比較的容易に上記のような仕組みを実装できると思います。
iOSの場合は、どのような経路でアップルストアへ遷移したかのリファラを取得できません。
そのため、ストアへ遷移する前にリダイレクターなどでSafariのcookieを発行し、インストール後のアプリが初回起動のタイミングで、Safariを一瞬呼び出しアプリへ戻すという遷移を導入することで、アプリストアへの流入経路を判定できますが、現在この方法は推奨されていません。

100%の精度ではないですが、FingerPrinting的な技術(OSバージョンやデバイス名、解像度、IPアドレスなどから端末を推測する技術)により、ウェブ上のユーザーとアプリ上のユーザーを紐つけることも可能です。

フクロウラボでは、FingerPrinting使った紐付けにより、Deferredディープリンクを実現するサービス、CircuitDirect(サーキットダイレクト)をリリース予定です。

・Branch Metrics

Branch links

diagram

・Yozio

Yozio

Deeplinkingv3 (1)

・HOKO

HOKO

deferred-deep-linking

・Onboarding Links

TAPSTEAM

・AppsFlyer

One Link

・フクロウラボ

Circuit Direct(2015年7月に正式リリース予定)
※Android、iOS両方対応。

 

3.アプリ検索エンジン

app search
(引用: URX blog )

ウェブページを対象とした検索結果ではなく、アプリ内の画面(コンテンツ)を検索対象とした検索エンジンです。

検索結果をクリックすると、アプリがすでにインストールされている場合、アプリが起動し、アプリ内のそのコンテンツが表示されている画面へ遷移します。
モバイル向けのウェブページにて、TwitterCardFacebookのAppLinksなどのディープリンクタグが挿入されているサービスについては、そのページをクロールすることにより、コンテンツとディープリンクの紐付けが可能です。
しかし、ウェブページにそういったタグが挿入されていないサービスやそもそもウェブ版のページを持っていないサービスは、ディープリンクとアプリ内のコンテンツの紐付けは、簡単には行えません。
ウェブページにTwitterカードやAppLinksのディープリンクタグが挿入されているサービスはまだまだ少ない状況ですので、今後、検索対象が増やしていくために、ディープリンクタグの対応が重要です。

ちなみに、GoogleのApp Indexingも、基本的にはウェブページに対応するアプリのディープリンクを紐つけることで、アプリ内のコンテンツ内容を把握しています。
ただ、この辺はブラックボックスで、GoogleはAndoroidアプリ内を直接クロールしているようです。

・quixey

Quixey: App & Device Search

・Vurb

Vurb

・URX

Access Point

・WILD CARD

WILD CARD

・AIROMO

AIROMO

 

4.ユーザーのウェブ側とアプリ側の行動実績などの紐付け

web idfa connection
(引用:CNET Japan

ディープリンクを使用すること(ブラウザからアプリ起動)により、ブラウザのcookie(の中で捕捉しているID)とIDFA(Identification For Advertisers、iOS向け)やAdvertisingID(Android向け)との紐付けすることも可能です。
この紐付けを行うことによって、アプリ面への広告に対しても、ウェブ上の行動履歴をも加味することができ、ターゲティング対象ユーザー数を増やしたり、精度を上げることができます。

モバイル向けの効果測定ツールなどでも、ユーザーのウェブ側とアプリ側の行動実績などの紐付けが行われていたりします。
詳細は割愛いたしますが、効果測定ツールでは、アプリからブラウザへ遷移することでもCookieとIDFAやAdvertisingIDの紐付け行なったりしています。

・criteo

criteo

・FreakOut

FreakOut DMP(MOTHER)

・サイバーエージェント

AMoAd(スマートフォン向けアドプラットフォーム)

・RightSegment

RightSegment

 

5.アプリのディープリンク対応支援系

circuit deeplink supporter

今まで挙げたサービスは、アプリ側がディープリンクの対応されていることが前提となりますが、そもそもディープリンクに対応していないアプリはまだ非常に少ないのが現状です。

そこで、アプリへのディープリンク対応を簡単にすることができるSDKやサービスがいくつかあります。
ディープリンクから渡されるパラメータの受け取りやそのパラメータに対応したViewContorllerやActivityの呼び出しなどを行う処理を、簡単に実装することができるようになっています。

弊社で提供しているCircutディープリンクサポーター(CDS)の場合は、オンラインの管理画面から設定を変更することもできます。一度、導入してしまえば、アプリ内のコードを変更することなくディープリンクの設定の追加や削除が可能になります。
詳細に関してはドキュメントをご覧ください。

・Button

Button

img_phones-platform

・criteoやtap Commerceなどモバイルソリューションを提供している企業十数社が集まった団体

mobiledeeplinking.org

・URX

Turnpike

・HOKO

HOKO

以上が、現時点でのディープリンク関連サービス総まとめ【2015年上半期版】でした。

GoogleがAndroidの検索結果において、App Indexing設定済みのアプリとコンテンツの検索順位の優遇を発表し、ディープリンクへの注目が集まっています。
また、GoogleのApp IndexingをさらにiOSにも拡大するという発表(2015年5月28日)やこの記事の冒頭でも触れたAppleのiOS9からアプリ内のコンテンツをインデックスさせSpotLightに表示できるようにするという発表(2015年6月8日)もあったりと、ディープリンク関連でいろいろと動きがあるようです。

2015年は、ディープリンクを用いたソリューションも多数発表されていくことが予想されます。ディープリンクを使ったマーケティングはまだまだ少ない状況です。いち早く対応することで、アドバンテージが見込める領域です。
ぜひこの機会に、ディープリンクに対する理解を深めてみるのはいかがでしょうか?

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